大分県日田市は九州の小京都とも呼ばれる山あいの町で、水と豊かな自然に恵まれた林業の町です。
その日田市で昭和35年から半世紀以上、木工製材業を営んでおります。

50年の間に世の中はとても便利になりました。
反面、水郷(すいきょう)と呼ばれた日田の河川ですら汚れ、大気汚染や化学物質による体内汚染が深刻な問題になっています。
こんな厳しい環境の中で次世代を担う子ども達が育つのです。
健全な精神は健全な体に宿ると言いますが、健全な体は健全な環境なしには育ちません。
昨今の凶悪な事件なども、こういう影響があるのではないかと私は考えます。

では、
「林業の町で林業に携わる自分に何ができるのか?」
「壊れていく地球をどうすれば守れるのか?」
「子どもや孫の世代に負の遺産を残さないようにするにはどうすればいいのか?」

そう思い、平成6年から同業者らと少しずつ勉強を始め、
「環境を守るには水が大切であること」
「さらにその水を蓄える山林の整備も大事」
ということが分かりました。

また、「ひた水環境ネットワークセンター」の副理事を務めながら、環境問題にも取り組んできました。
そして、治山治水の観点からも、森林整備の必要性を国に訴えてきました。
山から流れ出た水は必ず海へと届きます。
その甲斐あってか、ようやく国も少しずつ動きだしました。

もちろん環境の改善だけでなく、木が持つ癒やしのパワーやぬくもりは、人の暮らしにおいても、また、子ども達の情緒を育む上でもとても大切です。
九州の片田舎の製材業者ができることなんて、ちっぽけかもしれません。
それでも、永く受け継がれてきた木の文化を大切に、子ども達の明るい未来のために頑張りたい。
木を愛する皆様と山地(産地)との架け橋になれればと思います。

 

 

会社名有限会社カネサダ横尾木工所
代表取締役横尾 達也(よこお たつや)
所在地〒877-0073 大分県日田市日ノ隈町311
連絡先電話番号:0973-22-5001、FAX番号:0973-22-0676
資本金500万円
従業員10人
製造品目2mサイズ杉内装健材
登録許可木材利用ポイント登録事業所
木材業者登録 大分県木連第1051号
合法木材供給事業所登録 大分県木連第084号
SGES
昭和35年9月
横尾貞美 (現会長)創業
下駄材等、短材の製造を創める
昭和47年4月  現在地に移築
昭和61年1月
有限会社カネサダ横尾木工所として法人化
代表取締役 横尾貞美
平成2年9月  創業30周年
平成3年9月
台風16号・19号により日田の森林は大打撃
当社も工場社屋に被害
平成4年6月  製材業に着手
平成7年8月  横尾達也 代表取締役に就任
平成9年1月
製材品の乾燥に着手
加工を加えての宅配業務を開始
平成12年11月
創業40周年記念事業として、加工機一式設置
製材・乾燥・加工・販売と一貫生産になる
平成14年4月  社員休憩所を自社製品を使用して新築完成
平成15年3月  燻煙熱処理システムが稼働開始
平成17年6月
製造システムを労働負荷の少ないように全面改造
平成24年6月
横尾式バイオマス乾燥機が完成
自社かんな屑を燃料とし、含水率10%前後に仕上がる
平成25年2月  集成パネル、フリー板の製作に着手
 平成28年5月  ハイブリット集成パネル『虹彩杉』制作に着手
 令和1年7月  製材部門を縮小し、製材製品仕入れを開始